過去の後悔から抜け出す方法
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過去の後悔から抜け出す5つの方法
「あの時こうしていれば、今はきっと…」
「どうしてあんなことしちゃったんだろう…」
「もし、今と違う道を選んでいたら…」
そう過去を後悔することがあるかもしれません。
しかし、過去の事実は変えられません。
タイムマシンでもない限り、過去の出来事自体を変えることはできないのです。
ではいつまでも心の中にとどまっている「後悔の念」はどうすれば解消できるのでしょうか?
そのヒントをご紹介します。
後悔の念から抜け出す5つのヒント
過去の出来事自体は変えられませんが、過去に対する思いは変えることができます。
そして、過去への思いを変えることで、その延長線上にある今を素直に受け入れることができます。
では、どうすれば過去の後悔する出来事への思いを変えることができるのでしょうか?
【ヒント1】過去の自分を理解する
後悔することは大きく5つに分けられます。
- 本当はやりたかったのに、できなかった
- 本当はやりたくなかったのに、やってしまった
- 良かれと思ってやったのに、結果が良くなかった
- されたくないことをされてしまった
そして最適な選択をできなかった自分や相手をついつい責めてたり、恨みを持ってしまうこともあります。
しかしこれらの出来事は今思えば「こうすれば良かった…」と後悔することですが、実は当時の自分としてはその選択をせざるを得なかったということも言えるのです。
NLP(神経言語プログラミング)心理学に「NLP基本前提」というものがあります。
その一つがこれです。
「人はいつでも現在可能な最善を尽くしている」
今思えば最善とは決して思えないことでも、当時としてはそうすることが最善だったのです。
行動を起こせなかったことを後悔しているとしても、当時の自分は行動を起こして傷つくことよりも、行動を起こさない方が安心で安全だったのかもしれません。だからこそそちらを選択したのです。
一時の感情や周りに流されて、してはいけないことをしてしまった場合でも、それをしない方が人間関係にヒビが入ったりストレスが溜まって余計に辛かったのかもしれません。
このように当時の自分も実はその時点ではベストな選択をしていたのです。
ですから過去の「そうせざるを得なかった自分」に「そうだよね、わかるよ。あの時はそうするしかなかったんだよね」と優しく語りかけ、理解してあげましょう。
【ヒント2】相手も最善を尽くしている
ヒント1では過去の自分も最善を尽くしていたということを理解しました。これは自分以外のどんな人にも当てはまります。
もしあなたの後悔する出来事に「相手」がいるのなら、そしてその相手へのわだかまりが未だにあるのなら、相手もその時にはそうするしかなかったのです。
「自分がもっとこうすれば、相手はあんな風にならなかったかもしれない…」
「自分があんなことをしなければ、相手はあんな風にはならなかったのかもしれない…」
あるいは、
「相手があんなことをしなければ、自分はこんなにも苦しむことはなかったのに…」
など、さまざまな憶測が頭の中を飛び交います。
しかし、相手の本心は相手にしかわかりません。当時の自分がそうせざるを得なかったように、当時の相手もそうせざるを得なかったのかもしれません。
「自分」と「相手」その両方が当時としては最善な選択をしただけなのです。
【ヒント3】点ではなく線で見る
確かに自分も相手もそうせざるを得なかった点はあるかもしれない。でもやはりその出来事のせいで、今苦しんでいることには変わりない。
そう思うかもしれません。
しかし、人生というのは浮き沈みが必ずあります。同時に表裏も必ずあります。
例えば、長年恋人が欲しくてやっとできたとします。
とても嬉しく人生がバラ色に感じられるかもしれません。しかし、その反面ヤキモチを焼いたり、会えないと寂しくなったり、ケンカをすると腹が立ったり、たまの休日は一人でのんびりしたい、と思うかもしれません。
恋人がいることで得られるものやプラス感情を感じることもあれば、逆に恋人ができたことで失うものやマイナス感情を生むこのともあるのです。
どんな出来事にもそんなコインの裏表があるのです。
失恋はその時には辛いかもしれませんが、それが次の出会いの始まりにもなりますし、失恋の辛さを体験することで、より人の気持ちや痛みがわかるようになれたかもしれません。
今の時点では過去の後悔する出来事だけを見ると、マイナスの側面しか見られていないかもしれません。しかしこの先の人生という「線」でその出来事を見てみると、プラスの側面も見えて来る可能性が大きいのです。
是非、過去の出来事を「人生の線」「社会の線」「時代の線」などさまざまな流れの一環として見てみてください。
きっと新たな視点が手に入ると思います。
【ヒント4】人生は必要なタイミングで必要なことが起きる
何か嫌なことが起きると、それが突然起きたり、災難に見舞われたと感じてしまいます。
しかし、私たちは人生を通してさまざまなことを経験して学びます。
そして意識が進化成長して行きます。
それこそが我々が生きている大きな意義でもあるのです。
ですから、
「神様は乗り越えられない試練は与えない」
「辛いければ辛いほど、苦しければ苦しいほど、心が鍛えらる」
という言うことは真実なのです。
多くの人が人生を振り返った時にこう言います。
「不幸や災難が人生の転機になった」
私の場合にも、赤面恐怖症の中でもがき苦しんでいたことが、人生の大きなターニングポイントになっていました。
一見辛く、何の意味もないように見える過去の嫌な体験も、実はその体験があったからこそその後の人生の意外な瞬間で役立ったということが必ず起きて来るのです。
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【ヒント5】失敗はないフィードバックがあるだけ
私たちはある出来事が思い描いた理想の状態と違っているとそれを「失敗」と判断してしまいます。
出来事というのは本来無色透明です。味方によっては良くも捉えられるし、悪くも捉えられるのです。
ですからある出来事を「失敗」と捉えることもできますし、「経験」と捉えることもできます。実は私たちは自分でどちらかを選択しているのです。
もしあなたが過去の出来事を悔やんでいるのなら、是非以下のようなワークをやってみてください。
《失敗を経験に変えるワーク》
紙に以下の質問の答えを書き出します。
- 過去の出来事の何が嫌なのか?何を悔やんでいるのか?
- 過去の出来事があったから気付けたこと、学んだことは?
- これからの人生でその出来事を活かせるとしたらどう活かせる?
- 紙に「当時の私はそうせざるを得なかったのです。最善を尽くしました。過去のこの体験は私の人生にとって大きな学びになりました。この事実を認めて私は前を向き未来に前進します。」と書く
以上のワークを行うと、客観的に失敗だけではなく「経験」や「学び」として捉えられるようになります。
ぜひ実際に紙に書き出してみてください。
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