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ネガティブ思考は改善しなくても良い!?

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ネガティブ思考は改善しなくても良い!?

一般的にネガティブ思考はダメで、ポジティブ思考になりなさい!と言われています。

確かに、ネガティブな感情に囚われ過ぎて自由に行動できないと困ります。仕事でもプライベートでも本来の自分の力を発揮できません。人生も楽しくありません。

ポジティブ思考ですと、物事もプラスに捉えることで不安や心配も少なくなります。行動力もアップしてさまざまな可能性も広がります。

ただ、本当にネガティブ思考はNGでポジティブ思考がOKなのでしょうか?

ネガティブ思考にも良いことがある!

実は良いことなんて何もない!と思われがちなネガティブ思考ですが、メリットもあるのです。

例えば、次の話をお聞きください。

原因不明の頭痛で悩んでいる患者さんが病院にやってきました。診察したお医者さんは「大丈夫!まあ大したことないでしょう。しばらく様子を見てください」とあっさりと診察を終わらせました。

病院に行った後もやはり頭痛が治まらないため、納得の行かない患者は他の病院に行きました。

次に診察を受けた先生は「何かの悪影響が出ているのかもしれませんね。念のため精密検査をしてみましょう」とCTスキャンを撮りました。

その結果、血栓が見つかり緊急手術で難を逃れたのです…

このようなケースはたくさんありますよね。

初めのお医者さんは目の前の状況を「多分平気だろう」とポジティブに捉えました。次のお医者さんは「悪いかもしれない」とネガティブに捉えました。

医者という職業はいかに早期に患者の異常や病気を発見して対処するのか?そして常に最悪の状態をイメージしてそれを回避させるのか?ということが非常に重要になります。

他の医者が見落とすような些細な現象にも「もしかして…」とネガティブ思考を働かせることが出来るかどうかが名医かどうかを分けるのです。

医者の他にも、整備士、文章校正、経理などもいかにネガティブ思考を行えるのかが重要なのです。

ネガティブとポジティブは両輪

ネガティブ思考というのは、目の前の状況にネガティブな側面を感じ、この先起きるかもしれない悪い事態に備えるという思考です。

「ポジティブプランニング・ネガティブシミュレーション」という言葉があります。これは何かのプランを成功させるための思考法です。

計画を立てる際(プランニング)には夢を語るかのごとく、想像を膨らませ理想の状態を思い描きます。

ただそんな夢物語がすんなり実現するほど、世の中は甘くありません。

そこで実際にその計画が実現可能かどうかをシミュレーションするのです。最悪なケースを想定して、その対策も事前に想定するのです。

するとより現実的で、なおかつ理想に近い状態に計画を進めることができるのです。


まとめ

「ポジティブが良い!」「ネガティブが悪い!」ということではなく、そのバランスが非常に重要です。

もし今の自分を「ネガティブ思考が強いな」と思うのでしたら、それを少しずつ緩めることも大切です。

ただ、ネガティブ思考があるからこそ、様々なことに気を配れたり、他の人が気づかないことに気付けたり、失敗しないように努力したり、綿密な準備ができたり…といったメリットも必ずあるのです。

ある意味これまでのあなたを「ネガティブ思考」が支えてくれて来たのです。

ですから、まずは「ネガティブな自分も悪くないよね!」と今の自分にOKを出してみてください。


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