長男、長女の性格と囚われ
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兄弟姉妹が人間関係に与える影響
家族と言う存在は、良くも悪くも私たちの人間性に大きな影響を与えます。
子どもに一番大きな影響を与えるのは、やはり親の存在ですが、兄弟や姉妹の存在も大きいのです。
例えば、
・一人っ子から急に妹や弟が出来てしまう
・兄弟姉妹が何かに優れている
・兄弟姉妹が何かの問題を抱えている
と言ったことから、兄弟や姉妹に対して劣等感や疎外感、嫉妬、軽蔑などの感情が芽生えて、それが無意識下で影響を及ぼすこともあります。
例えば、ある男性の体験談です。
この男性は年下の男性に対して
なぜだか強い憎悪感を感じてしまいます。
本人もなぜだか分からないのに、年下の男性を目の前にすると、辛く当たってしまうのです。
そしてあるセラピーで彼の過去をたどってみると、ある事実が明らかになります。
彼が5歳の頃、弟が生まれました。
それまで母親を自分ひとりで独占してきたのが、弟が生まれた途端に状況が変わりました。
赤ん坊の世話に追われて自分をかまってもらえなくなり、それが彼にはたまらなかったのです。
彼の中では、
「弟に母親を取られた!」
と言う思いが強くなっていったのです。
そしてそれが、弟への敵対心となり、さらに、年下の男の子に対する敵対心にもつながったようなのです。
このように、兄弟姉妹との関係が大人になっても人間関係に影響を与えることもあるのです。
長男、長女の囚われ
また、長男、長女に特有の囚われ(心のブレーキ)を抱えている人も案外多いです。
例えば、
長男や長女の方は比較的わがままを言わない傾向にあります。
なぜなら、小さなころから
「お兄ちゃんなんだからしっかりしなさい!」
「お姉ちゃんなんだから我慢しなさい!」
と言われているケースが多いからです。
そうすると、無意識のうちに「良いお兄ちゃん」「良いお姉ちゃん」を演じてしまうのです。
そんな、わがままを飲み込む体験を繰り返していくと、大人になっても自分の要望や願望を素直に表に出せずに、周りに合わせてしまう傾向になります。
また、そんな「周りを尊重する自分」に引き換え、自由奔放に生きている弟や妹を見ると、恨めしく感じてしまうことも少なくないのです。
幼少期の心は、まさに真っ白なキャンバスのような状態です。
そこに、一番信頼する親から
「○○しちゃダメ!」
「○○しなきゃダメ!」
「○○すべき!」
「○○すべきじゃない!」
と言った価値観をグリグリと押し付けられると、その筆跡が一生キャンバスにクッキリと残ってしまうことが多いのです。
もしあなたが長男や長女で、「どうも自分は周りに合わせて損ばかりしてしまうなぁ…」「人を頼れず何でも一人で抱え込んじゃうなぁ…」「迷惑をかけないようにいい人を演じているなぁ…」と感じているなら、
それは性格のせいではなく、親から与えられた価値観のせいかもしれませんよ。
そんな時には、まずは「これまでお姉ちゃん(お兄ちゃん)として頑張ってきたね!」と自分の労をねぎらい、
「できない自分」や「ワガママな自分」「甘えたい自分」をもっと素直に表現しても良いかもしれませんね。
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