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「褒めて伸ばす」は正しい?

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「褒めて伸ばす子育て」は正しい?

褒めて伸ばす子育て

「褒めて伸ばす子育て」最近よく耳にする言葉ですよね。

私が小さな頃はこんな概念は全く一般的ではありませんでした(汗)

もちろんそれぞれの家庭環境や親の性格にもよりますが、時代的にも厳しく躾けるのが当たり前というのが、今よりも一般的だったように思います。

そういった背景からも昭和生まれの親世代は、褒めて育ったというよりも、厳しく躾けられて育ったという人の方が多いのではないでしょうか。

そんな親が「褒めて伸ばす!」というキーワードを聞くとどう感じるのでしょうか?

これには2つの反応があります。

1.「確かにそうだ!」褒めての伸ばす賛成派!
2.「褒めるなんて甘い!」褒めて伸ばす反対派!


1.褒めての伸ばす賛成派!

まず賛成派です。賛成派の人も2つに分かれます。

 1.自分が褒めて育てられたから、子どもも褒めて育てる。
 2.自分が厳しく育てられたから、子どもは褒めて育てる。

1番の親は比較的スムーズに子どもを褒められます。

なぜなら私たち人間には、「過去の体験通りに物事を行う」という行動原則があるからです。特に親子関係では如実にその傾向が現れます。

私たちは父親も母親も自分は選べません。ですから自分の母親は唯一無二の母親像、自分の父親は唯一無二の父親像であり、自分の親の存在が良くも悪くも「親の典型モデル」になるのです。

親に褒められて育てられた場合には、「親は子どもを褒めるものなんだ」という価値観が自然と出来上がり、自分が親になったときにもモデルである親と同じような言動を行います。

ですから1番の「自分が褒めて育てられたから、子どもも褒めて育てる」は特に頑張らずに自然とそうできてしまうのです。

一方、2番「親が厳しかったから、自分は褒めて育てる」の場合。

自分は厳しく育てられ、あまり褒められなかった。そしてもっと褒めて欲しかった。辛かった…という思いを抱えていた。

だからこそ、自分が親になった時には「絶対にいつも優しく、子どもをしっかりと褒める親になるぞ!」と心の中で決意して子育てに臨みます。

もちろんそういった意識の元に子育てを行い、褒めて伸ばすということをうまく実践できる親もいます。

しかし、ここでも「過去の体験通りに物事を行う」という大原則が働いてしまうケースも多いのです。

頭では「子どもに優しく接するぞ!」「叱るよりも褒めるぞ!」と決意しても、実際に子どもを前にすると、ついつい叱りがちに…

結局自分の日々の子育てを振り返ってみると、「あれだけ嫌だった親と同じ育て方をしている」ということに気づいてしまうのです。

「いや、自分は親とは違う!あんな風にはならない!」
「自分の子どもには辛い思いをさせないんだ!」

そう思っても、結局は反面教師である自分の親をモデルとしてしまい「厳しい部分」をしっかり受け継いてしまうのです。


2.褒めて伸ばす反対派!

「褒めて伸ばすなんて甘い!甘やかしちゃダメだ、厳しい方がいいんだ!」

こう言った考えを持っている親も少なくないと思います。

そして「子育ては厳しい方が良い!」という意識を持った親のほとんどは、自分が厳しく育てられて来たケースが多いのです。

先程の「親が厳しかったから、子どもは褒める」という親は、親から厳しくされた過去の体験はネガティブな体験として記憶されていますが、「子育ては厳しい方が良い」という親は幼少期の体験はさほどネガティブな記憶にはなっておらず、一つの学びとなっているのです。

親に厳しく育てられたけど、結局はそのおかげで真っ当な大人になれたし、厳しく接するのは親の愛情なんだ!

自分では特に意識していなくても、そう感じているケースが多いです。

いずれにしても、「自分が育てられて来たのと同じように子どもを育ててしまう」ということが自然で、褒めて育てられてこなかった親が自分の子どもを褒めて育てるのは意外と難しいのです。

では、褒めて伸ばす子育てと、叱って伸ばす子育てはどちらが良いのでしょうか?


「褒めての伸ばす」vs「叱って伸ばす」どっちが正解!?

褒める?叱る?

では褒めて伸ばすのと叱って伸ばすの?とっちが良いのでしょうか?

これを議論する前に、まず大切なことがあります。

それは言葉の意味、解釈です。

「褒める」「叱る」という言葉の共通認識を持つ必要があります。

おそらく「褒めて育てる反対派」はこんなイメージを持っているのではないでしょうか?

褒める=甘やかす

一方、「褒めるて育てる賛成派」はこんなイメージを持っているのではないでしょうか?

叱る=攻撃する



しかし、「褒めること」と「甘やかすこと」は全く別ですし、「叱ること」と「攻撃すること」も全く違います。

そこを履き違えていることも少なくありません。

また「叱る」と「怒る」も違います。

「叱る」は言動の間違いを冷静に指摘して正すことであり、「怒る」は「怒り」という感情を相手にぶつける行為なのです。

では、本当の意味の「褒める」と「叱る」はどのように行えば良いのでしょうか?

ゼロイチ思考にならない!

褒めて伸ばすのがいいのか?
叱って鍛えるのがいいのか?

結局のところ、正解はありません。

どちらか一方だけが良いわけでもありません。

子どもの性格によっても、場面や状況によっても違います。

大切なのは、「褒める」「叱る」ことで次のプラス行動につなげられるのか?ということです。

「褒める」ことで有頂天になり、怠けたり、優越感に浸ったり、周りを見下す、といった行動につながるのであれば、それは「褒め間違い」です。

「叱る」ことで自信を失ったり、信頼をなくしたり、心に傷を負ったり、自分を卑下したり、といった行動につながるのであれば、それは「叱り間違い」です。

褒めることの目的は「自己肯定感を高め、自信をつけてもらうこと」です。

そうすることで、やる気やチャレンジ精神も増し行動力が高まります。

「叱る」ことの目的は「軌道修正」です。

子どもが間違った言動を起こした際に、叱り、正し、起動修正を加えるのです。
いわばプラス行動へのいざないのです。

ということは、「褒める」と「叱る」はどちらも子どもの自信を高め、次のプラス行動へつなげるための「いざいない」であり「サポート」なのです。

そしてその場その場でバランス良く使い分けることが大切なのです。

また、これは子育てだけではなく、部下の育て方にも共通することなのです。ぜひ「子ども」の部分を「部下」や「後輩」に置き換えてみてください。



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