なぜ日本は戦争を始めたのか?
なぜ日本は戦争を始めたのか?
今日は終戦記念日ですね。
大東亜戦争(太平洋戦争)でなくなった日本人は
・兵士 230万人
・民間人 80万人
今日の日本はこれほどまでの多くの尊い命の上に築かれている。
そんな過去に支払われた犠牲について、なかなか感謝の念を抱くことが少なくなってしまっているかも知れません。
「戦争」
二度と起こしてはいけない。
そして巻き込まれてはいけません。
特に日本は唯一の被爆国です。
この事実を深く受け止め、先陣を切って平和への訴えを広める必要があるのではないでしょうか。
ただその一方、被爆国という暗い過去を背負っている日本だからこそ、戦争という事実から知らず知らずに目を背けているのも事実だと思います。
私たちが習った歴史の教科書でも戦争時代の部分は何か後ろめたさを感じてしまいます。
私は「自分にOKを出そう!」といメッセージを掲げて日々メンタルサポート活動を行っています。
なぜなら自分にOKを出すことがあらゆる心の問題の解決につながるからです。
でも私たち日本人は我々の住む日本や日本人に対して果たして「OK!」を出せているでしょうか?
アメリカ人が庭先にアメリカの国旗を掲げていると何も感じません。
しかし、日本人が庭先に日の丸を掲げていると「あいつは右翼か!?」「危険人物だ!」と思われてしまう…
オリンピックや日本代表試合の時には喜んで「日の丸」を振るのにも関わらず。
アメリカ人が「私はアメリカが大好きだ!」というと、愛国心が溢れ素晴らしい!と感じるが、
私たち日本人が「私は日本が大好きだ!」というと、右翼やナショナリストだと白い目でみられる…
どこかおかしいと思いませんか?
国民が自国を好きではない、自国に誇りを感じられないというのは、個人に置き換えると「自分を好きじゃない」「自分に誇りを持てない」という状態になります。
果たしてこれは健全な精神状態でしょうか?
日本人は一体いつから自分にOKが出せない国民になってしまったのでしょうか?
実はそれは、先の大戦に答えがあります。
特に先の大戦については、誰もOKを出せていないと思います。
「すべては日本が悪かったんだ」
そう認識している国民が大多数ではないでしょうか?
さらに、こんな表現もよく耳にします。
「かつての日本は今の北朝鮮のような国家だったんだ!」
私も以前は「天皇陛下万歳!」「神風ニッポン!」が象徴するように、かつての日本は狂人的な国家だったんだ!と認識していました。
しかしある時から「本当にそうなのだろうか?」という疑問が頭をよぎりました。
東日本大震災のときの世界から賞賛された毅然とした日本人の対応。
自己主張より「和」を重んじる日本。
そんな日本が、「本当に狂人的な国だったのだろうか?」
確かに軍部の暴走を誰も止められなくなったのだが「戦争の原因は本当にそれだけなのだろうか?」
「なぜ戦争に足を踏み入れたのだろうか?」
「本当に侵略国家の日本だけが悪くて敵対国には非がなかったのだろうか?」
というか、「なぜアジアに侵略したのだろうか?」
「原爆が落とされたことで太平洋戦争が終結した。だから原爆投下は仕方がなかったという意見は正しいのだろうか?」
「原爆や東京大空襲など、アメリカ軍の民間人居住区への無差別爆撃は、罪にならないのだろうか?」
「なぜ中国や韓国は反日なのに、その他のアジア諸国には親日が多いのだろうか?」
などなど‥
そんな疑問を解消するために、戦争に関するさまざまな書籍を読み漁りました。
そして、ある本に出会いました。
この本はアメリカに留学したある女学生が授業で戦争について調べるというところからスタートします。
アメリカのインターナショナルスクールには韓国、中国、インド、日本などなどのアジア諸国からの留学生が入り乱れています。
そして、ほぼすべての「外国人」は自分の国に誇りと愛国心を抱き、しっかりとした歴史認識を持っています。
しかし日本人である彼女は異国の地に来て初めて気づきます。
「胸を張って日本が好きだ!素晴らしい!と言えない…」
「私って日本のことについて何にも知らない…」
「特に戦争については何にも知らない…」
そこで彼女はあることを思い出します。
「そう言えば、おいじいちゃんって軍人だったよね!」
いつもにこやかな祖父からは戦争の「せ」の字も聞いたことのない彼女でしたが、思い切って日本にいるおじいちゃんに手紙を送ってみました。
「おじいちゃん戦争のことを教えて」
かわいい孫娘の要望を真摯に受け止めたおじいちゃんは、その答えをわかりやすく手紙にしたためます。
・自分がなぜ軍人になったのか?
・なぜ生き延びられたのか?
・何が戦争を引き起こすきっかになったのか?
戦争に関わる「謎」を一つ一つおじいちゃんが孫娘にやさしく語りかけながら解き明かします。
そして、彼女はアメリカの授業でその手紙を発表します。
その結果、ある驚くべき現象が起きます…
戦争の実態を知らない私たちの世代。
歴史には光と影があると思います。
どんな価値観でその事象を見るのかで同じ出来事でも良くもなり悪くもなります。
自国の英雄も他国からは悪魔に映ることもあります。その逆もまた然りです。
戦争にも光と影、裏と表があります。
その両方を立体的に見られてはじめて浮き彫りになる事実もあると思います。
ですから大東亜戦争(太平洋戦争)も、日本だけが悪い訳でもなく、アメリカだけが悪い訳でもないのです。
平和や防衛について、今まで以上に関心がもたれている今。
感覚論や感情論ではなく、しっかりと地に足をつけて「なぜお互いに過ちを犯してしまったのか?」時代背景や経緯を知る。
そしてそれを「生きた教訓」として二度と戦争を起こさないために活用する。
教科書には決して載らない歴史と事実を知ることで、より平和の意味もわかるのではないでしょうか。
もちろんこの本だけが正しい事実ではないと思います。
しかし、さまざまな関連書籍の中でも客観的に光と影を伝えていると私は思いました。
東日本大震災をきっかけに、いかにマスコミが事実を伝えていないのか、多くの方が気がつきはじめていると思います。
それくらい、私たちが信じ切り、事実と思い込んで来たことも、特定の価値観がかぶせられていることが多いのです。
是非、自分にかぶせられている価値観に気がつくために、そして今後の平和を考える判断材料の一つとしてこの本を参考にして頂ければと思います。
おじいちゃん戦争のことを教えて―孫娘からの質問状 (小学館文庫)
平和ボケから脱却して、世界の動きがわかるようになりたい方は、
こちらがお薦めです。
日本人の知らない「クレムリン・メソッド」-世界を動かす11の原理
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