ドラマ「夜行観覧車」と心のブレーキ
ドラマ「夜行観覧車」と心のブレーキ
●テレビドラマ「夜行観覧車」に潜む心のブレーキとは?
こんにちは、ブレーキ解除セラピストの中村です。
現在TBS系列で毎週金曜日に放映されている
「夜行観覧車」というドラマがあります。
公式サイトはこちら
※いきなり主題歌が流れるのでご注意!
湊かなえさんの人気小説のドラマ化です。
妻と娘が「面白い!」といって毎週欠かさず観ています。
私も横目で観ています(笑)。
ちなみに簡単なあらずじを説明すると…
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マイホームと高級住宅街に憧れ引越して来た遠藤家。
しかしその住宅街は超セレブで、さまざまなしきたりがあります。
周りから遠藤家は身分不相応だと嫌がらせをされます。
鈴木京香さん演じるの妻のは真弓は、
そんな人間関係に何とか溶け込もうとしますが
うまく行きません。
その後、優しかった娘も中学受験の失敗を境に
荒れはじめます。
そして近所で唯一家族ぐるみで仲良くしていた
高橋家では夫が何者かに殺害され、
その後、次男と妻(石田ゆり子)も失踪…
遠藤家の夫(宮迫博之)も何かを隠している様子…
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といった、さまざまな愛憎が渦巻く推理小説ドラマです。
さて、このドラマを観ての感想です。
人間が自分を評価する場合には
実は2つの視点で評価しています。
1.内的基準
2.外的基準
内的基準は、自分がこうしたいからする!
というあくまでも自分本位の基準です。
一方、外的基準は、周りからの評価や
反応を基にしたものです。
では、自分に自信満々な人がいるとすると
この人は内的基準と外的基準のどちらが
強いでしょうか?
それは内的基準です。
自信満々ということは、
ありのままの自分にOKが出せている状態です。
「セルフイメージが高い人」
という言い方もできます。
そうすると極端な話し、
周りからどんな評価をされようが関係ありません。
たとえ、変てこな服を着ていても、
ヘアースタイルがとんでもなくても、
全然へっちゃらなのです。
常に「自分=OK」な状態です。
一方、セルフイメージが低い人を考えてみましょう。
セルフイメージが低いということは
「自分=NG」と思っています。
内的基準が低く、自分を承認できていないのです。
そうすると、どんな行動に走ってしまうのかというと
低いセルフイメージを外的基準で満たそうとします。
・地位
・名誉
・肩書き
・持ち物(家、車、服、装飾品…)
・知識
・スキル
・年収
・交友関係(外的基準を満たすような著名人など)
など、周りの人から
「あの人、スゴそう!」
と思われるようなイメージを自分に
かぶせようと努力します。
そうすることで無意識のうちに
セルフイメージを高めようとするのです。
もちろん、これは別に悪いことではありません。
こう言ったことが強いモチベーションになって
成功を手に出来る場合もあるのですから。
でもいくら、自分の外側を豪華にデコレーションしても、
本来の自分は変わりません。
そうすると、さらに外的基準を満たそうと
不毛な努力をするのです。
■ 話をドラマに戻します。
あ、これからのドラマの解釈は
あくまでも私の独断ですので、あしからず…。
主演の鈴木京香さん演じる妻、真弓。
彼女は表面上はこう思っています。
「高級住宅街に住むのも、
娘を私立の名門中学に通わせようとするのも、
すべては娘のため、家族のため
そして、幸せのため…」
確かにこれは彼女の本心なのでしょう。
そこにこそ幸せがあるのだと信じているのです。
でも実は、すべては外的基準を
満たそうとしているだけなのです。
低いセルフイメージの裏返しなのです。
高級住宅街に住む自分。
セレブの仲間入りをしている自分。
有名私立中学に通う娘の妻。
そんな外的基準が彼女の欠乏感を
満たそうとしているのです。
ですから、どんな嫌がらせをされても
相手に合わせて、外的基準を満たそうとするのです。
そうしないと、彼女に幸せは来ないのです。
しかし、幸せはどこにもありません。
本来、幸せは今この瞬間に感じるものです。
##外部に幸せを求めれば求めるほど、
現状の満たされない状態が浮き彫りになります。##
そしてさらに、その欠乏感を満たそうと
外部に幸せを求める行動を取ります。
まさに悪循環です。
でも自分では気がつかないのです。
悪循環をぐるぐる回っていることに。
ではどうすればその悪循環から抜け出すことが
できるのでしょうか?
それは、気づくことです。
「高級住宅街に住むことが本当の幸せなのか?」
自分の願望の裏になどんな意図や価値観が隠れているのか?
そこにフォーカスを向けることが
悪循環から抜け出す第一歩なのです。
すると、例えば過去に出来上がった強い価値観を
満たすことが真の原因だったりもするのです。
あなたの願望の裏にも心のブレーキが隠されているかもしれませんよ。