恋愛のブレーキ
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恋愛のブレーキ
素敵な異性とめぐり合い、幸せな人生を歩みたいと多くの方が心から願っています。それゆえにうまく行かない時のショックも大きいのです。
恋愛にもブレーキが存在します。
例えば、熱心に婚活に励んでいる32歳のOL、恵美(仮名)さん。恵美さんは心から結婚生活を望んでいます。しかし、どうしてもうまく行かないのです。うまく行きそうになりかけた途端にいつもうまく行かなくなってしまうのです。
彼女はそんな自分を責めました。
努力が足りないんだ…
男を見る目がないんだ…
男運がないんだ…
しかし実は問題は彼女の心の中にあったのです。
彼女の心には「恋愛のブレーキ」があったのです。
しかも本人はそのブレーキの存在を知りません。そしてそのブレーキを思いきり握りしめていることにも気づかずに、一生懸命ペダルをこぎ続けていたのです。
これでは前に進めるわけがありません。
では恋愛のブレーキとは一体何なのでしょうか?
恵美さんの恋愛のブレーキとは?
では恵美さんの恋愛のブレーキとは一体何なのでしょうか?
実は彼女は中2のときに失恋をしていました。放課後に憧れの先輩を呼び出して勇気を振り絞って告白したのです。彼女にとって人生ではじめての告白です。
でも先輩かの返事は「NO!」でした。しかも信じられないことに先輩からこんなことを言われたのです。
「オレかわいい子が好きなんだ、だからお前みたいなブスは好きじゃない!」
彼女は大きなショックを受けて泣きじゃくってしまいました。
恵美さんにはこんな過去があったのです。
ではこの体験が、それから十数年がたった今にどんな影響を及ぼしているのでしょか?
過去の恋愛体験が恋愛のブレーキになる?
先輩からフラレてしばらくは落ち込んでいましたが、その後高校、短大、就職を通して恵美さんは何人かの男性とお付き合いもしました。
そして先輩との体験を思い起こしても、今では中学時代の甘酸っぱい思い出です。特にその出来事が彼女を縛り付けている訳ではありません。
しかし、実は潜在意識レベルでは違ったようです。
よくよく考えると、これまで付き合った相手はすべて向こうから告白されて付き合い始めました。先輩にフラレてからは自分から告白をしたことがなかったのです。
しかも婚活中でも相手から言い寄られることはあっても、自分から意思を伝えることはないのです。ないと言うかできないのです。
本人もなぜだかわからないのに、自分から気に入った相手を目の前にして意思を伝えようとしても、胸が締め付けられるような感じがして、うまく言葉にできなくなってしまうのです。
そしてその気に入った相手を意識すればするほどギクシャクしてしまい結局なぜだか距離を置いてしまうのです。
そんな繰り返しが起きていたのです。
恋愛のブレーキも自己防衛本能
実は恵美さんの潜在意識はあるプログラムを作り上げていたのです。そのプログラムとは「好きな人に告白すると傷つく」と言うプログラムです。そして好きな人に告白するという行動を彼女に取らせないようにしていたのです。まるで犬恐怖症の人が自然と犬を避けてしまうように。
そして好きな感情が強まれば強まるほど、潜在意識はその相手に自分を近づかないように仕向けてしまっていたのです。
このように、例え長い年月が経った後でも、強烈な体験が自己防御プログラムをいわゆる「恋愛のブレーキ」を作り上げてしまい、今の恋愛に大きな影響を与えているのです。