欠点を克服し自信をつける方法
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欠点を克服し自信をつける方法〜表裏の法則〜
「自分はなんてダメなんだろ…」そう思うことはありませんか?
以前の私は劣等感がとても強い人間でした。
毎日「自分はダメだ…、自分はダメだ…」と思っていました。
例えば、自分のこんな部分が嫌いでした。
・すぐに赤面する
・緊張して頭が真っ白になる
・引っ込み思案
・臆病
・自己主張ができない
・人と比較してしまう
・集団行動が苦手
・すぐに落ち込む
・自信がない
・嫌な状況を避ける
・すぐにやるべき大事な仕事を後回しにしてしまう
過去の私のように、自分の性格や行動、態度がイヤだったり、外見や体質、能力などに自信がない…そんな「自分の気に入らない部分」を私たちは「欠点」だと思っています。
あなたの欠点は事実?思い込み?
以前の私のように「自分は欠点だらけの人間だ…」と思っている人もいると思います。
でも実は、欠点と言うのは事実ではありません。
事実ではないと言うのはどういうことでしょか?
例えば、日本では一般的に太っている女性よりスリムな女性が魅力的だと思われていますよね。「スリムビューティー」という言葉があるように、世間一般的には、痩せているほうがきれいでモテると認識されています。
でも場所が変わればどうでしょうか?
例えばアフリカのニジェールやギニアでは太っている女性の方が魅力的だと思われています。そして実際に太った女性の方がモテるのです。
ですから、「太っている=魅力がない」と言うのは絶対的な“事実”ではありません。単なる特性や性質の一つなのです。
本来はその性質にプラスもマイナスもないのです。「ただそうであるだけ」なのです。
性格でも同じです。
例えば、自分の欠点は「人見知りな性格だ」と思っている人がいるとします。
これは本当に欠点なのでしょうか?
確かに「もっと色々な人と抵抗なく接したい!」「友達をたくさん作りたい!」と感じているのであれば、そう言った側面から見ると、欠点に感じられるかもしれません。
しかし「人見知り」という性格にも役割があるのです。
例えば、
人見知りだからこそ、
・しっかりと相手の内面を見つめることができる
・簡単に人にだまされない
・同じ境遇の人の気持ちがわかる
・一旦心を許した相手とは長く付き合える
・自己主張よりも相手を尊重できる
など、人見知りという性格だからこそ、果たせる役割があるのです。
他にも「自分は臆病でなかなか前に進めない…」と感じている人がいるとします。
「臆病で前に進めない」という性質も一見するとマイナスに感じますが、裏を返すと「物事の問題点を捉えるのが得意で、慎重と着実さを優先できる」と言い換えることができます。
性格は役割に通じている!?
一見欠点と思えることでも、その性質があるからこそ生かせる場面や役割があるのです。
たとえば、一般的に心配性というのは欠点と見られていますよね。
でも、お医者さんの場合にはどうでしょうか?
名医と言われるお医者さんほど、ひとつの現象の裏に存在するかも知れないさまざまな問題点や危険性を予測します。
「もしかするとあの病気が潜んでいるかもしれないぞ…」
「一時的には改善したけれど、また再発するかもしれないぞ…」
など、ある意味「心配性」の要素が必要なのです。
こういった能力がなければ病気の早期発見や未然の対策も打てなくなってしまいます。
このように、一面からだけ見るとマイナスに見えるものでも、その裏には必ずプラスの側面もあるのです。
さらに私のケースもお話すると、私は以前「赤面恐怖症」でした。
当時はそれがイヤでイヤで仕方ありませんでした。
赤面症は自分の欠点以外の何者でもないと思っていました。
でもそんな性質があったからこそ、赤面症という自分と同じ悩みを持つ人の気持ちが痛いほど良くわかります。
その結果、赤面症の人から共感されます。そして日本で唯一の赤面症専門カウンセラーとしての実績を積むことができたのです。
自分をフラットに戻す「表裏の原則」とは?
自分の欠点だと思っていることでも、違った角度から見ると必ずプラスの側面がある。この視点を切り返る方法を「表裏(ひょうり)の原則」と呼んでいます。
物事には必ず表と裏があります。
そして表裏一体という言葉があるように表と裏は1セットになっています。
しかし私たちはその片方しか見ることができません。
表を見ていれば裏が見えませんし、裏を見ていれば表は見えません。
目の前の面がすべてだと勘違いしてしまうのです。
しかしどんな事実も本来は無色透明です。
それに勝手に色をつけているのは「価値観」なのです。
ですから結局すべてはフラットなのです。どんな性質にもプラスの要素、マイナスの要素の両方があるのです。その性質自体はプラスマイナスゼロなのです。
ただそうであるだけ、なのです。
表裏一体のワーク
もし今の自分に
- 気に入らない点
- 嫌いな点
- 人に言えない点
などがあるなら、自分にこう断言しましょう。
「自分のこの性質には役割がある!」
「なぜなら、この性質だからこそ、○○でいられるから!」
「この性質だからこそ、○○が得られるから!」
「この性質だからこそ、○○になれるから!」
と自分なりに○○を埋めてください。そしてプラスの定義をしてみてください。思いつくまま、思いつくだけノートに書き出してみて下さい。
そうすると欠点が欠点ではなくなります。
逆に今まで自分の欠点だと思っていことがこれまでの自分を支え続け、自分を自分らしくさせてくれ、自分に力を与えていてくれたんだと、感謝すべきものに変わって行くのです。
あなたの欠点は欠点ではありません。ただの性質です。そしてそこにはあなたらしい役割があるのです!
「今自分が見ている面にもプラスの側面があるんだ!」そう気がつくためにも、ぜひ表裏一体のワークを試してみてください。