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過去と未来を明るくする方法

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【第11講】過去と未来を明るくする唯一の方法

いきなりですが、あなたに質問です。

「思い出すだけでもイヤな気持ちになる過去の出来事がありませんか?」

あるいは「将来への不安はありませんか?」

おそらくあるのではないでしょうか。

ではこれらのネガティブな感情は本物でしょうか?

「ナニわけがわからないこと言ってるの?」
「嫌な気持ちするんだから現実に決まっているじゃないの!」

そう思いましたか?

でも、実は過去も未来も幻なのです。


これまでは「世界」、「他人」、「自分」はすべてある意味、幻のようなものなんだとお伝えしてきました。

では今度は「時間の幻」をご紹介します。


過去の本当の姿

過去の出来事と聞くと、昔のことにせよ何かそのことが今も自分と関わりを持ち、現実的に存在しているような気がしませんか?

でも過去とは、私たちの中にある「記憶」に過ぎませんよね。

過去を思い出しているときは、頭の記憶された映像をもう一度再生しているにすぎないのです。

例えば高校の修学旅行の記憶を思い出すとします。私の場合には京都や奈良に行きました。

黄金色に輝く金閣寺
舞台から吸い込まれそうになる清水寺
その大きさに圧巻の東大寺の大仏さま

ワイワイガヤガヤ騒がしい寝台列車の風景

初めての土地でのワクワクドキドキ感
思い出しただけでも、そんな感覚がよみがえります。

ではこの記憶は現実でしょうか?

違いますよね。記憶である限り実体のないイメージです。

そのイメージを今思い出すことで、実際にワクワク感などのリアルな感情が湧き出すのです。

ということは、

人間は現実とイメージの区別がつかないということなのです。

私は今修学旅行に行っているわけではありません。でも当時のワクワク感を今感じているのです。

過去はイメージ。そしてイメージを感じるのは「今」ということです。

未来の本当の姿

では未来というのは現実でしょうか?それとも想像でしょうか?

もちろん想像ですよね。

例えば、ここ数年会社の業績が低迷している。ボーナスも激減…そんな状態が続くと、

「会社が危なくなるかもしれない!」
「もしリストラにあったら…」

という想像をしてしまうかもしれません。

これは過去から現在までの記憶を、未来にかぶせて憶測というイメージを作り出している状態です。

これまでの業績が悪いからといって必ずしも将来も業績が悪いとは限りません。

未来は「わからない」のが正しいのです。

しかし、私たちの脳には「空白の原則」というものが働いています。

わからない状態、知らない状態、理解できない状態を極端に嫌い、その穴を無意識的に埋めようとするのです。

なぜなら無知の状態は丸裸だからです。

知らない土地、知らない人、得たいの知れない食べ物、その裏には危険が潜んでいるかもしれない。

そんな本能的な自己防衛本能が現代の私たちにもあるのです。

ですから、その危険を回避するために空白を埋めうようと脳がフル回転するのです。

では未来の空白は何で埋めるのでしょうか?

その一番の材料が過去の「記憶」や「体験」です。

「これまで○○だったから、たぶん○○になるだろう」と勝手に憶測を立てるのです。

それが一番効率がよく、確信が持てるからです。

まるで自動プログラムのように空白を埋めて憶測を作り上げるのです。
そして私たちはその憶測をあたかも真実のように信じ切ってしまうのです。

世界を変えてきたような偉人は、よい意味でこの憶測の支配から抜け出した人ともいえます。

電気のない過去に縛られていたら、おそらく電球は発明されなかったでしょう。

人間は空なんて飛べないという過去に縛られていたら、飛行機は発明されなかったでしょう。

ただ多く場合、未来は過去の延長戦上にある。と思い込んでしまうのです。

過去の体験や記憶、そして価値観が未来を歪めているのです。

未来もイメージ。

そしてイメージを感じるのは、「今」ということです。


未来と過去を明るくする方法

過去も未来もイメージ、幻。

しかしそれをリアルに感じるのは「今」です。

実はココが人生を快適に過ごすためのキーポイントなのです。

私たちは不思議なもので、今現在がハッピーなら過去も未来もハッピーに感じるのです。

あなたにも一度くらいは、自信に満ち溢れていた時期があったのではないでしょうか?

おそらくそんな時には自然と明るい未来を思い描いていたのではないでしょうか。

つらい過去の出来事も、「あれがあったから今があるんだ!」と肯定的に捉えられたのではないでしょうか。

一方、今の状態が最悪なら、過去も未来も暗く見えてしまうのです。

「あれさえなければ今はもっと良いのに…」
「今が最悪だから未来はもっと最悪になるかも…」

そんなイメージに支配されてしまうのです。



ということは、過去や未来の「価値」を決めるのは実は今の感情なのです。

逆を言えば、過去も未来も今の心の状態を映し出すスクリーンといえるのです。

スクリーンに明るく楽観的な未来像が映し出されているのなら、きっと今の心も明るいでしょう。

逆に暗い未来が心に映っているなら、きっと今の心は暗いでしょう。

過去を振り返るとどんよりと心が重くなるのは、今も心がどんより重いのです。

そんな関係性があるのです。

「じゃあどうすればいいの?」

もし、今の自分をどこまでも肯定できる自分になれたら、いわゆる「自分にOK」が出せたのならば将来をどう感じるでしょうか?

きっと、

「自分なら大丈夫!」
「きっとうまくいく!」

と楽観的になれて、将来への不安も減るのではないでしょうか。

将来を不安に感じてしまうと、どうしても意識は未来へ飛んでしまいます。

でも一番大切なのは「今」なのです。



まずは今の自分、今の環境、今目の前に起きている出来事や現象をしっかりと見つめて、正しく捉えることが大切です。

正しく捉えることで、イメージの亡霊の支配から抜け出すことができるようになるのです。

以上、第11講

過去も未来も幻。
そしてその幻の姿は今のココロの状態によって変化するということでした。

それを踏まえて、じゃあ「今」を正しく捉えるためにはどうすれば良いのか?

次回はその解決策をお教えします。お楽しみに!






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