攻撃的な人は本当は弱い人
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攻撃的な人は本当は弱い人！？
以前あるクライアントさん（男性）が、こう言っていました。
私は超負けず嫌いです。
自分のことをアニメの矢吹ジョーや星飛雄馬のように、
自分に挑んで来る人や、自分のことをナメて来る人には、
「こいつには絶対に負けないぞ！」
「ぶっ倒れるまで白旗あげないゾ」
「このやろー」
という気持ちで生きています。
そのくらい熱血野郎なんです。
彼は常にファイティングポーズをとっているような生き方をしています。
「敵はどこだ！」
「見つけたらぶん殴ってやるぞ！」
いつも周りを警戒してキョロキョロしている状態です。
そんな彼の悩みは、
人の目を必要以上に気にしてしまうことです。
周りをキョロキョロ警戒している状態で「人目を気にするな！」と言うほうが無理がありますよね。
しかし彼は「コノヤロー」とう姿勢を唯一の防御手段だと思っています。
そんな自分を熱血感のある熱い男だ！と思っているのです。
この彼の生き方自体を、どうこう言うつもりはありません。
「人に負けないぞ！」というハングリー精神も時には重要です。
なぜなら、そこから向上心や努力が生まれる可能性があるからです。
行動の初速度的なモチベーションにつながるからです。
しかし、「負けないぞ！」という気持ちの源泉を知る必要があるのかもしれません。
私は彼にアリと野良犬の話をしました。
たとえば、あなたが道を歩いているとします。
そして１匹のアリが目の前に現れたとします。
どう思いますか？
おそらく何も思いませんよね。
「あ、アリだ」と思う程度です。
では野良犬が現れたらどうでしょうか？
「やばい噛まれるかも！！」
と思って逃げるか、その辺の棒を拾って追い払おうとするかもしれませんよね。一気に戦闘モードになると思います。
アリには何の感情も芽生えないのに犬には闘争心が沸く。
この違いは何でしょうか？
それは危険を感じているかどうかです。
アリがどんなにこちらに向かってきても踏み潰せば終わりです。無意識的に「勝てる自信」があるのです。
ですから最初から構える必要などないのです。
しかし野良犬の場合には、最初から勝てる自信がありません。
「やばい、やられるかも…」
という気持ちがあるので、身構えて闘争心が沸くのです。
では、このアリと野良犬を人に置き換えるとどうでしょうか？
たとえば、自分に絶対的な自信がある人は、自分への強い信頼を持っています。
そうすると、負けるとか負けないとかいう思考すら頭に浮かびません。
アリに対して身構えなかったのと一緒ですよね。
精神学者のフロイトはこう言っています。
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あらゆる悩みや苦しみは「他人との比較」から生まれる。
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比較があるから、負けたくないという気持ちが起きます。
比較があるから、劣等感も生まれます。
真に自信がある人は、他人と比較しません。
ただの違いと認識するのです。
しかし自分に自信がないと、知らず知らずのうちに常に周りにファイティングポーズをとってしまうことがあるのです。
これは先ほどの周りが野良犬だらけの状態と一緒ですよね。
ですから「人に負けない！」という生き方。
その生き方自体が自分にプレッシャーやストレスを与えているのかもしれません。
本来は周りはアリばかりなのに、自分が勝手に野良犬だと思い込んでいる
だけかもしれないのです。
勝つか負けるか！という思考から抜け出せないと、いつになっても比較の世界のままです。
本来は人間同士、上下も勝ち負けもないのです。
人それぞれ生きて行く役割が違います。
そこには単に違いがあるだけなのです。
「攻撃は最大の防御」と言われています。
ですから攻撃的な人ほど、防御する必要がある状態なのです。
そうしなければ生きていけないのです。
防御しないといけないくらい自分を「弱い存在」だと思い込んでいるのです。
しかし不思議なことに、ファイティングポーズを緩めれば緩めるほど、なぜか攻撃してくる人もいなくなって行くのです。
敵を作り出しているのは、他でもない自分自身なのです。
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