先端恐怖症の原因と治療、克服方法
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先端恐怖症の原因と治療、克服方法
先端恐怖症とは先のとがった鋭利なものに対して恐怖を感じる症状をいいます。
私たちは誰しも、ナイフや包丁など鋭利な物を自分に向けられたり近づけられると「ドキッ」と驚いたり恐怖を感じます。
これは自己防衛本能が反応しているため、決して異常なことではありません。
しかし、先端恐怖症の人は包丁やナイフなど凶器になるようなものだけではなく、箸やペン、指先などに対しても過剰に反応してしまうのです。
先端恐怖症の対象物
先端恐怖症は以下の物に対して恐怖を感じます。
- 包丁やナイフ、カッター
- 注射器
- フォーク
- はし
- 爪楊枝
- ストロー
- 針
- ネジや釘、ピン
- キリ、ドライバー
- 鉛筆、ペンの先
- 人の指先、伸びた爪
- アイライナー
- トゲ
- 傘の先端
- 尖った置物、建造物(柵、門松、オブジェなど)
など、あらゆる先のとがった物や物に対して強い恐怖が湧きます。
先端恐怖症の症状
苦手な対象物(先の尖った物)を遠くから眺める分にはそれほど恐怖心が湧きませんが、
- 自分との距離が縮まる
- 先が自分に向けられる
この2つの要素が強くなればなるほど、恐怖心が大きくなります。
その結果、
・先の尖った物を使えない
・使えても大きな抵抗感がある
・尖った物を見るだけで恐怖心が湧く
また目薬を入れる、コンタクトレンズをつけるという目に何かを近づけて挿入するという行為に対しても強い抵抗感を感じる方も多い為、眼科自体に苦手意識を持っている方もいます。
以下のような身体反応が出る人もいます。
- パニック
- 震え
- 身の毛がよだつ
- 血の気が引く
- 動悸
- 胸のつかえやつまり
- 手足の震え
- 汗をかく
- 体の硬直
- 胃の不快感や痛み
このような症状が出るため、余計に尖ったものを避けるようになり、避ければ避けるほどさらに苦手意識が強くなる…という悪循環が生まれてしまうのです。
ではなぜ先の尖った物に対して必要以上の恐怖心が湧くのでしょうか?
先端恐怖症の原因
先端恐怖症の原因は多くの場合、過去の体験に関連があります。
特にトラウマとなるような出来事があると、その出来事を引き金に尖ったものへの恐怖心が定着してしまうのです。
直接体験のトラウマ
これは自分が当事者として経験した出来事です。
例えば、
- 過去に鋭利なもので痛い思いをした
ナイフや包丁のケガ、注射の痛みなど
- 顔のそばに尖ったもの近づけられて怖かった
親や教師が叱る際に、目の前で指を差したりペンを向けることによって叱られる際の恐怖心と尖った物のイメージがリンクしてしまうこともあります。
このような体験によって、
尖ったもの、鋭いもの=危険
というイメージが定着してしまうのです。
間接体験のトラウマ
次に自分が当時者ではないけれど、他人の体験を目撃したり話に聞いたことが、尖った物へのネガティブなイメージを作り上げてしまうパターンです。
- 他人のケガを目撃
- 他人の体験談を聞いた
- テレビや映画での恐怖シーン
このような情報によって、そのイメージが頭にこびりついたり、自分ごと化してしまうことで恐怖心につながります。
先端恐怖症の克服
前述したように、多くの場合先端恐怖症の原因は過去のトラウマ体験にあります。
トラウマ体験によって尖った物へのネガティブなイメージが脳に焼きつき、それが恐怖心につながっているのです。
ですから先端恐怖症を根本から解消するための一番の近道は「トラウマ解消」です。
一般的にトラウマは解消できない、あるいは解消できたとしても多くの年月が必要と思われています。
しかし「メモリーチェンジセラピー®︎」という特別な心理セラピーを行うと、1つのトラウマは10分ほどで解消できてしまいます。
先端恐怖症解説動画