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会食恐怖症の原因と治療、克服方法

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会食恐怖症の原因と治療、克服方法

会食恐怖症とは?

レストランで会食

会食恐怖症とは人と一緒に食事をする行為が苦手になり、外食が出来なくなってしまう症状を言います。

そして無理に会食をしても気分が悪くなったり、食べ物を受け付けなかったりと、他の人と同じように食事を楽しむことが出来なくなってしまいます。

また会食や外食の場面で激しい恐怖が起き、そこから逃げたしたいというパニック障害のような症状を引き起こす場合もあります。

では会食恐怖症の原因や改善対策、対処方法とはどのようなものなのでしょうか?

会食恐怖症の症状チェック

会食恐怖症の主な症状や弊害は以下になります。
ぜひ自己診断してみて下さい。

  • 外食、会食への大きな抵抗感
  • 会食への不安
  • 吐き気や気持ち悪さを感じる
  • 飲み物しか喉を通らない
  • サラダなど軽いメニューしか食べられない
  • 外食時に常に緊張感がある
  • 周りの人が気になり食事に集中できない
  • 心から食事を楽しめない
  • 飲み会、パーティーなどに行けない
  • 親戚の集まり、法事などで食事ができない
  • 学食、社食など食堂で食事が取れない
  • 旅行、宿泊研修、修学旅行に行けない

以上のような症状があります。

また、人によっては以下のような方もいます。

  • 家族など安心できる人と一緒だと平気
  • 場所によって症状に差がある
    (例)個室だと平気、暗いと平気、外だと平気など
  • メニューによって苦手が違う
    (例)オードブルだと比較的平気だが、定食や小分け料理(自分のノルマがわかる)だとダメ

このように、会食の場面や状況によって症状に違いがある場合も多いのです。


会食恐怖症の原因

ではなぜ会食恐怖症になってしまうのでしょうか?
会食恐怖症の原因とは一体何なのでしょうか?

多くの場合、それは「過去のトラウマ」です。

過去の何らかの出来事が会食を苦手にさせているのです。

例えば、

  • 会食、外食時に気分が悪くなった
    (ムカムカ、吐き気など)
  • 外食時に極度に緊張したことがある
    (デート、お見合い、権威のある人との食事など)
  • 家庭での食事が心地悪かった
    (厳しいマナー、叱りつけ、無理やり食べさせられたなど)
  • 厳しい給食指導
    (居残り、嫌いな物のを強要、嘔吐したなど)
  • 会食時に目立ったり恥ずかしい思いをした
    (同席者のマナー違反、クレーム、そそうなど)

このような過去の体験のインパクトが強ければ強いほど、その体験がトラウマとなり、同じような体験を避けるようになります。

これは一種の自己防衛本能で、辛い思いを二度としないように無意識レベルで安全を確保しようとするのです。

その結果、他人との食事や公共の場での食事に大きな抵抗感が生まれてしまうのです。

また嘔吐恐怖症と会食、外食恐怖症は症状的に近いため、併発することもよくあります。

会食恐怖症になりやすいタイプとは?

では過去に会食にまつわる嫌な体験をした人すべてが会食恐怖症になるのでしょうか?

もちろんそうではありません。

なる人もいればならない人もいるのです。

では会食恐怖症になりやすい人とはどういったタイプの人なのでしょうか?

会食恐怖症の人は家で一人で食事をする時には恐怖を感じません。

ということは、周りに人がいる状況で違和感や恐怖を感じるため「対人恐怖」の一種とも言えます。

「人前で気分が悪くなってもまあその時はどの時だ!」という大雑把な人は会食恐怖症にはならない気がしますよね?

ですから、会食恐怖症になる方は、どちらかというと繊細であったり、真面目、几帳面、完璧主義、周りの空気を読める、気遣いがきくというタイプが多いようです。

人の気持ちや周りの状況を察することは人間関係を円滑にするためには非常に大切な要素です。

しかし、その意識が強くなり過ぎると自分がどうしたいのか?ということよりも、相手に自分がどう見らえるのか?ということに意識が向いてしまい、自分で自分にプレッシャーを与えてしまうのです。

また自分が食べられないことによって、周りの人やお店にも迷惑をかけるのではないか?と罪悪感を感じてしまうことも会食へのストレスを強めてしまう原因にもつながるのです。

では会食恐怖症を改善させるためにはどうすれば良いのでしょうか?


会食恐怖症の治療、治し方

病院での診察、お薬の処方

会食恐怖症や外食恐怖症は不安症やSAD(社交不安障害)と診断されることが多く、精神安定剤、抗うつ剤などのお薬の他、吐き気やムカムカといった症状緩和のために胃薬などが処方されることもあります。

ただ、原因でも述べたように会食恐怖症の多くは過去のトラウマ体験による自己防衛本能が原因です。ですからお薬を処方されても、根本的な原因解消にはなりません。

暴露療法(エクスポージャー法)

これは苦手な場面に徐々に慣らして行くという治療方法です。はじめは苦手が少ない場所や人数、メニューなどから始めて、徐々にレベルアップして慣らして行くのです。

しかし、人によって苦手の場面や状況は様々であり、各改善ステップを的確に設定することがとても難しく、状況や症状を的確に把握し的確に指導できる専門家の長期的なサポートが必要になります。

トラウマ解消法

会食恐怖症の多くはトラウマが原因です。
ですからその原因となる体験がもしなかったら、きっと恐怖症にはなっていなかったのではないでしょうか?

ということは、トラウマ体験が今の苦手や恐怖の根源になっていると言えるのです。

ではトラウマはどうすれば解消できるのでしょうか?
それは記憶を再編集するという方法です。

私たちの記憶は脳に保管されています。
そしてその記憶は、その時に見た「視覚情報」、聞こえた声や音などの「聴覚情報」、その時に感じた触覚や味覚、臭覚、感情などの「身体感覚」によって構成されています。

また、自分が体験した時系列で秩序正しく記憶されています。

そこでその脳にある記憶をまるで映画のフィルムを編集するかのごとく、巻き戻したり、嫌な部分を切り取ったりすると記憶が再編集されてるのです。

再編集後にはそのトラウマが思い出し難くなったり、思い出しても嫌な感情が全く湧かなくなったり、他人事のように客観視できるようになるのです。

そしてトラウマの記憶の再編集が完了すると、その出来事によって出来上がった苦手意識や恐怖心も薄まったりなくなったりするのです。

過去の記憶の再編集のやり方は以下のページで解説していますのでご参照ください。

>>トラウマカウンセリング〜過去の記憶の再編集

イメージ改善療法

会食恐怖症の人は、この先の未来をイメージしても良いイメージがなかなか思い浮かびません。

例えば、どうしても会食しなければいけない場面が近づいたとき。

自分に「大丈夫!大丈夫!」と言い聞かせてみても、結局はうまくいかない自分の姿しか思い浮かばないのです。

「イメージできないことは現実化できない」と言われています。
エジソン、ライト兄弟など世紀の発明もまずは頭の中のイメージからはじまりました。

逆を言うと、失敗するイメージをくり返していれば、現実も失敗に近づくということです。

ですから、いかに「大丈夫そう!」「今度はイケそう!」と未来をイメージできるのかが重要なのです。

それを可能にするのがイメージ改善療法です。

会食が大丈夫だった過去の自分や知人などになりきって、会食の場面でも平気で楽しく過ごしている姿をできる限りリアルにイメージするのです。

イメージのコツは、できるだけ多くの五感を使うことです。

例えば、テーブルの上の美味しそうな料理、友人の笑顔、心地良いBGM、周りの人のガヤガヤ声、料理の香り、「おいしぃ〜」という至福の気分、満足感…などなど、身体で感じる感覚をできるだけたくさん味わいます。

身体感覚や感情は無意識領域ですから、会食で平気で過ごしている自分をリアルに体感できればできるほど、「会食=苦手」から「会食=楽しい!」と置き換わって行くのです。

価値観の転換

「会食恐怖症になりやすいタイプ」でも説明したように、会食恐怖症の人は人目を気にしたり、人からの評価を気にする傾向があります。

そして、以下のような価値観を持っている人も多いのです。

  • 人前で恥をかいてはいけない
  • 人に迷惑をかけてはいけない
  • 弱い自分を見せてはいけない
  • 常にキチンとしなければいけない
  • 人を頼ってはいけない
  • 決められたことは絶対に守らなければいけない

これらの価値観は会食恐怖の直接的な原因に見えないかもしれませんが、根っこの要素になっている場合もあります。

その場合には、これらの価値観を緩めたり、プラスの価値観に転換して行くことも重要です。

例えば、会食に対して以下のような価値観を取り入れることも有効です。

  • 食べられないことは恥ずかしいことではない
  • 誰にだって苦手はある
  • 他の人と同じように食べられなくても良い
  • 症状を人に打ち明けても良い
  • 人に相談しても良い
  • 全部食べられなくても良い
  • 食べられる範囲内で対処できれば良い
  • その場にいるだけでも良い
  • 人のと食事は刺激的だ!
  • 人との食事は楽しい!

など、今まで自分がターブーとしてきたことや、「◯◯でなければいけない!」「◯◯であってはいけない!」というカチンコチンに凝り固まった価値観を「◯◯しても良い」と許可を与えるこが大切です。


まとめ

会食恐怖症ではなくても、お偉いさんとの食事や初対面や慣れない人との食事、憧れの人との食事にでは緊張したり、うまく会話ができなかったり、居心地が悪かったりします。

しかし、会食をきかっけに相手と打ち解けたり、新たな人脈が形成されたりといったメリットも隠されています。

どんな問題でも必ず「原因」と「結果」があります。

ですからあなたの会食恐怖症にも、何らかの原因があるはずです。

そして原因があればそれを解消して行くことも可能なのです。

今後のあなたの会食への抵抗感や恐怖心が減って行くことを願っています。

また、会食恐怖症の原因を見つけ出し、解消へつなげる心理セラピーも実施していますので、「1日も早く改善したい!」という方は以下のページも参考にしてみてください。

以下の動画もご参照ください。




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