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ノロウィルスが怖い…嘔吐恐怖症改善事例

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ノロウィルスが怖い…嘔吐恐怖症治療事例

嘔吐恐怖症の人にとって一番嫌な季節は何でしょうか?

間違いなく、それは「冬」です。

なぜなら冬はインフルエンザやノロウィルス、ウィルス性胃腸炎などが流行る季節だからです。

ノロウィルス

特にノロウィルスの脅威はニュースなどでもたびたび伝えられていますので、余計に恐怖を感じている人も多いのです。

私も以前かかったことがありますが、子どもが初めに感染して、十分注意していたはずなのですが、結局家族全員に感染してしまいました。そしてとても辛かったです。

このように、「注意をしていてもかかってしまう」という感染力の強さも、より恐怖心を強めてしまう大きな要因になっています。

私の心理セラピーにも冬になると嘔吐恐怖症のクライアントさんがグッと増えて来ます。

Yさんもそんなクライアントさんの一人でした。

Yさんが私に相談してきたのが9月のはじめでした。

ちょうどお子さんが通う幼稚園に「ノロウィルスを発症したお友達がいるので気をつけてください」という張り紙が貼られたタイミングでした。その張り紙を見ただけで大きな不安と恐怖が襲って来たのです。

Yさんは以下のような症状にお悩みでした。

  • 自分や家族が体調を崩した時や少しでも具合の悪そうな人を見た時に「吐くのではないか!?」と不安になり、手が震えたり、心臓がバクバクして恐怖心でいっぱいになってしまう。

その結果…

  • 病気をもらいそうな人混みやショッピングセンターに行けない。乗り物での移動を避ける。など行動が制限される。
  • 嘔吐の可能性のある病気を恐れるあまり、手を洗いすぎて自分の手はガサガサになり、家族にも手洗いを強要してしまう。
  • 外食が苦手、遠出ができない。

このように、嘔吐恐怖症により生活に支障を来たし、そんな症状を抱える自分のことも嫌でたまらなかったのです。

以前お子さんの嘔吐物が処理しきれずに寝具一式を捨てたこともあるそうです。

そして一番恐怖を感じているのが、やはり「ノロウィルス」だったのです。

Yさんの嘔吐恐怖症の原因

ではどうしてYさんは嘔吐恐怖症になってしまったのでしょうか?

それにはやはり過去の体験が大きく影響しているようでした。

幼少期からYさんは乗物酔いがひどく、遠足のバスで戻してしまい、辛く恥ずかしい経験を何度かしていたのです。

その他にもお母さんが嘔吐する姿を何度も見たり、自身が急性胃腸炎にかかって入院したこともあったのです。

またお子さんが赤ちゃんの頃に自分がノロウィルスにかかってしまい、辛かったのはもちろん、子どもに移らないかという大きな不安も感じたのです。

これらの体験によって、「吐くこと=嫌なこと」「吐くこと=恐怖」というイメージが自分の中に出来上がってしまったのです。

Yさんへの嘔吐恐怖症治療

1回目のセラピー

そこでまずは嘔吐恐怖の元になっている過去の出来事の「記憶の再編集ワーク」を実施しました。このワークはトラウマ解消に非常に効果的なワークです。

初回のセラピーでは嘔吐への恐怖心を強めた5つの出来事の記憶の再編集を行いました。

そして1回目のセラピーが終わった直後、すぐに変化が表れました。

お子さんのお迎えに行った時のこと。教室に再び「ノロウィルスが発症しました」という張り紙が貼ってあったのです。

しかし以前のような感情の揺れはなく冷静でいられたのです。

また、お子さんがグズる場面では、以前は「グズる→体調が悪くなる→吐くのでは?」という思考が勝手に働きハラハラしていたそうですが、この時は「おや、どうした?」と淡々と対応している自分にハッと気づき、まるで他人になったかのような気持ちになれたそうです。

「恐怖症でない人はこんな感じなんだ」と自身の変化を肌で感じられたようです。

2回目のセラピー

1回目でかなり症状が緩和して、嘔吐への恐怖心や執着も和らぎましたが、やはりまだお子さんの体調を不安に感じることがあるようでした。

そしてさらに話をうかがうと、お子さんが何の前触れもなく突然大量に戻してしまってビックリした経験もあるようでした。

そこでその体験も記憶の再編集をかけました。

ちなみに記憶の再編集ワークを行うとこんな変化が起きます。

・ワークを行う前は思い出すだけで嫌な気分になったのがなくなる。

・思い出した時のドキドキ感やのどの詰まり、手のしびれなど身体反応がなくなる

・記憶自体が思い出し難くなる

・「こんなこともあったよね〜」と客観的になる

Yさんも記憶の再編集を行った後には、記憶にへばりついた嫌な感情や感覚がなくなりました。


さらに、乗り物への恐怖心や抵抗感もあったため、過去に平気で乗り物に乗っていた頃の自分を再体験するワークと、その「楽しい感覚」を発動させるスイッチを体に作りました。

これで、今後不安になった時にもスイッチを押すことで不安を打ち消すことができます。

2回目のセラピー終了時には、「嘔吐を恐れず楽しく過ごしている自分の姿」をありありと思い描くことができるようになっていました。

3回目のセラピー

2回目のセラピー終了後に、お子さんが熱を出して戻してしまったことがあったようでした。

その時には洗面器でキャッチして、冷静に対応できたようでした。

その他にも、

  • 他の子が咳をしても気にならなくなった
  • エレベーターのボタンを押すことに抵抗感がなくなった
  • 外食時に過剰に除菌することがなくなった
  • 公衆トイレで石鹸がなくても「後で洗えば良いか」と軽く考えられた

など、とても大きな改善が見られ、嘔吐への恐怖心がほとんどなくなったようでした。

そこで、嘔吐恐怖症の人のほとんどが抱えている「人に迷惑をかけてはいけない!」という強い価値観を緩和させるいくつかのワークを実施しました。

極論すると、「人に迷惑かけてもへっちゃら」と思っている人は、嘔吐恐怖症にはあまりなりません。

やはり嘔吐するという行為は周りにも不快感を与えることが考えられるため、「人様に迷惑をかけてはダメ!」という道徳心が強ければ強いほど、嘔吐への抵抗感も強くなってしまうのです。

そして、Yさんは価値観の転換ワークを通して「人に甘えても良い」という感覚を擬似体験することができました。


3回のセラピーを通してYさんの嘔吐恐怖症は治り、別人のようになりました。

きっとこの冬は「ノロウィルス」の情報に過剰に反応することもなく、快適に過ごせると思います!

Yさんの体験談と嘔吐恐怖症の方へのメッセージ

最後に、Yさんから嘔吐恐怖症セラピーのご感想をいただきましたのでご紹介します。

「嘔吐恐怖で避けていた場所に、すんなり足を運べました!」

京都府 Y.Iさん

嘔吐恐怖症で、生活に支障がでてきており、大変悩んでおりました。自分や家族が体調を崩したときや、少しでも具合の悪そうな人を見ると、吐くのではないか!?と不安になり、手が震えたり、心臓がバクバクして、恐怖心でいっぱいになってしまう状態でした。

その結果、病気をもらいそうな人混みやショッピングセンターに行けない、乗り物での移動を避けるなど、行動が制限されていました。

嘔吐の可能性のある病気を恐れるあまり、手を洗いすぎて自分の手はガサガサになり、家族にも手洗いを強要し、主人ともギクシャクする場面がありました。そして、そんな自分が嫌でたまりませんでした。

そんな時、中村さんのyoutubeの動画を見て、中村さんならこの状況を改善してくださるのではないかと思い、遠方だったためスカイプでのセッションを申し込みました。
他人には理解してもらえない恐怖心を、中村さんが、穏やかに丁寧に解きほぐしてくださいました。

まずセラピーを受けた直後に、こわばっていた心がほぐれているのを感じました。それだけでもかなり気持ちが楽になっているのを感じましたが、数日後、これまで絶対に避けていたショッピングセンターへ、すんなり足を運んでいる自分がいました。

また、これまで断固として避けていた嘔吐に対しても、「まぁ、そうなっても仕方ないよね」と、楽観的に思えている自分がいました。嘔吐を恐れず、楽しく過ごしている自分を思い描くことができた事にも、びっくりしました。

【悩みを抱える方へのメッセージ】
恐怖がある日々と、恐怖を感じず生きられる日々とでは、人生の楽しさが全然違ってくると思います。これからの人生、不安で行動を制限されるよりも、悩んでいる方はぜひ、セラピーを体験されてみてください。
人生を明るく変えてくださった中村さんには、心から感謝しております。

京都府 Y.Iさん(33歳 女性)自由業


嘔吐恐怖症の解説動画

Yさんにもご覧いただいた動画です。嘔吐恐怖症の原因と解消方法について解説していますので、どうぞご参照ください。





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